妊娠中のむくみ
妊娠前は気にならなかったのに、妊娠して「むくみ」が気になることありませんか。
今回は妊娠中の「むくみ」についての豆知識です。
そもそもむくみとは、皮膚の下にある皮下組織に余分な水分がたまった状態のことをいいます。むくみの症状としては、顔がはれぼったい、朝手がにぎりにくいと感じる、足のすねを指で押さえるとその痕(あと)がなかなかもどらない、といったものがあります。
妊娠中は、赤ちゃんに栄養を送るため血液量が増加したり、また妊娠中に分泌されるホルモン、
の影響で血管が拡張したりすることから、水分が体に溜まりやすくなります。また子宮が大きくなることで、骨盤付近の血管を圧迫し、血液やリンパ液の流れが滞り、むくみが生じます。
血液やリンパ液の流れを改善するために、足を心臓より高い位置に上げて休むこと、ウォーキングや軽いストレッチで血液の循環を良くすることがむくみの予防になります。
また、水分や塩分の摂り方も大事になってきます。水分はむくみの原因になりそうですが、適度な水分補給は体内の余分な塩分や老廃物を排出するためには必要です。また塩分の多い食事はむくみを悪化させることがあるため、味付けの濃い食事はできるだけ避けましょう。
マタニティ用の着圧ソックスやサポートストッキングの使用も、むくみ予防や軽減に効果的です。
妊娠中のむくみはある程度仕方がないところはありますが、むくみが急激に悪化する場合は、妊娠高血圧症候群などの合併症の可能性がありますので、医師にご相談ください。
妊娠中は体の変化が大きく、心身ともに負担が大きい時期だと思います。
定期的な産婦人科の健診を受けることで、母子ともに健康を保つことができます。何か気になることがあれば、遠慮せずに医師に相談しましょう。
*着圧サポートストッキングなどのご相談に応じますので、健診の際にお声をかけてください。