今、妊娠何週?何ヶ月?
お腹が大きくなり、目立ってくると「今、何ヶ月ですか?」と聞かれることがありますよね。
「今、○週だから何ヶ月なんだろう?」と思ったことはありませんか?
今回は妊娠週数と月数についての豆知識です。
妊娠週数のカウント方法
妊娠週数の数え方は、最終月経の開始日を「妊娠0週0日」として計算します。
そのため妊娠検査薬で陽性が出たあたりが、妊娠1週なのではなく、その時点で妊娠4週を超えている方がほとんどです。
また妊娠期間は約40週(280日)であり、昔からよく聞く「十月十日」赤ちゃんがお腹にいるわけではありません。
妊娠が判明してから9ヶ月前後で予定日を迎えることになります。
「妊娠○ヶ月」の概念
現在では妊娠の進行を「週数」で数えるのが一般的ですが、昔は「○ヶ月」とざっくりとした目安で表現されていました。
この「○ヶ月」というのは月の満ち欠けで1ヶ月を数える、陰暦の考え方に近い部分があります。
しかし医学の進歩に伴って、妊娠の進行状況をより正確に把握することが出来るようになりました。
そこで妊娠を1ヶ月単位で捉えるのではなく、1週間単位で捉え、胎児の発育や母体の状態を細かくモニタリングすることで、必要な検査や治療の選択がブラッシュアップされ、日本の妊産婦死亡率は先進国の中でも稀にみる低さとなっています。
妊娠週数と月数対応表
さて冒頭の「今、○週だから何ヶ月なんだろう?」問題…
昨今ではアプリで自分の妊娠経過の把握や管理をされている方も多いのではないでしょうか。
もちろんアプリを使用して、週数と月数を照らし合わせることも可能ですが、当院では妊娠15週前後で「妊娠スケジュール表」というプリントを皆さまにお渡ししています。
この妊娠スケジュール表、予定日に応じた自分だけのスケジュール表であり、自分が今、妊娠何週で何ヶ月かが分かるだけではなく、その週数では赤ちゃんがお腹の中でどのような様子(例:17週ごろ髪の毛や爪ができ始める、26週ごろ聴覚が発達し、外の声が聞こえるようになる等)なのか、当院で行う週数に応じた検査が一目で分かるようになった優れものです。
こちらを見ながら、
「もうすぐ胎動を感じる頃だね」
「来月、戌の日だから安産祈願にいつ行こうか?」
といった感じで、ご家族と妊娠経過やイベントを共有されてみてはいかがでしょうか。